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DX化を実現する為に求められる人材とは【第2回/全5回】

全5回の内、第2回でタイトルはDX化に求められる人材とはであることを示している。

 

全5回に分けて「DX」をテーマとした記事を公開していきます。

第2回となる今回は「DX化するにはどうしたらいいの?」という方に向けた記事となっています。

前回の記事は以下よりご覧ください。

>第1回『DX(デジタルトランスフォーメーション)とは』の記事を読む

 

DX化が進む現代においては、デジタル技術を活用してビジネスや業務プロセスの最適化を図ることが必要となっており、そのためには、DX化を実現できる適切な人材を確保することが重要な課題となっています。

しかし、経済産業省が実施した「IT人材需給に関する調査」によると、2030年にはIT人材が最大78.7万人不足するというデータも出ており、今後のDX化に必要なIT人材の確保がますます難しくなってきます。将来の人材不足に備え、今のうちから自社で人材を確保しておくことが大切です。

IT人材を確保する方法としては、リスキリングなどによる自社で人材を賄う方法、外部人材サービスの利用など様々な方法がありますが、「DX化に求められる人材に必要な要素は一体なんなのか」というポイントを押さえて選択することで、人材のミスマッチを抑えることができます。

本記事では、DX化に求められる人材に必要な要素を6つに分けて解説します。

DX人材に求められる6つの要素

DX人材に求められる要素は以下の6つです。

  1. デジタル技術に精通したエンジニア
  2. ビジネスの知見を持った戦略的思考力
  3. コミュニケーション能力
  4. プロジェクトマネジメント能力
  5. イノベーションを生み出す創造力
  6. 変化に対応する柔軟性

以下、それぞれの要素について、詳しく説明していきます。

1.デジタル技術に精通したエンジニア

デジタル技術を活用するためには、様々な技術に精通したエンジニアが欠かせません。

特に、AIIoT(Internet of Things)、ビッグデータなど、最新のデジタル技術を活用したソリューションを提供する場合には、高度な技術力が必要となります。

そのため、DX化においては、デジタル技術に精通したエンジニアが求められます。

2.ビジネスの知見を持った戦略的思考力

DX化は、あくまでもビジネスの最適化を図るための手段であり、DX化自体を目的としてはうまくいきません。

そのため、ビジネスの視点からDX戦略を考えられるだけのビジネスの知見を持ち、戦略的思考力を持った人材が求められます。

DX化においては、技術的な問題を解決することではなく、ビジネス課題の解決につながる戦略を立案することがより重要です。

3.コミュニケーション能力

DX化には、部署や役割を問わず様々な人々が一丸となって取り組む必要があります。そのため、コミュニケーション能力が高い人材が求められます。

DX化においては、IT部門とその他の部門の間での情報共有や意見の調整が必要となります。また、ステイクホルダーとのコミュニケーションも重要です。ステイクホルダーのニーズを正確に把握することで、それに基づいたサービスや製品を提供することができるようになります。

そのため、コミュニケーション能力が求められます。

4.プロジェクトマネジメント能力

DX化は、プロジェクトマネジメントの観点からも重要です。

プロジェクトマネジメントとは、スケジュールや予算、品質管理など、プロジェクトを効果的に遂行するために計画を詳細に立て、管理することです。

DX化には、多くの部署や役割の人々が一丸となって取り組むため、プロジェクトマネジメント能力が必要となります。DX化においては、テクノロジーが進歩するにつれて、プロジェクトが複雑化していきます。

そのため、より高いレベルのプロジェクトマネジメント能力が求められます。

5.イノベーションを生み出す創造力

DX化にはイノベーションを生み出す創造力を持つ人材が求められます。なぜなら、DX化によって新しいビジネスモデルが生まれることがあるためです。

また、既存のビジネスモデルではDX化に対応できない場合もあります。そのため、DX化においては、既存のビジネスモデルを継続するだけではなく、新しい価値を生み出すことが必要です。

ですので、新しい価値を生み出すためにイノベーションを生み出す創造力が求められます。

6.変化に対応する柔軟性

DX化には、ビジネス環境の変化に対応することのできる柔軟性を持つ人材が求められます。

DX化に取り組む際には、進むべき方向が明確であっても、ビジネス環境の変化によって、その方向が変化することがあります。そんな時には、状況に応じた適切な対応が必要となります。

そのため、変化に対応する柔軟な対応力が必要です。

まとめ

以上が、DX化に求められる人材の特徴です。

DX化は、ビジネスの効率化や新しいビジネスモデルの創造に大きな影響を与える一方で、様々な要素が求められます。そのため、適切な人材を確保することが重要です。

<>適切な人材とはビジネスとテクノロジーの両面に精通し、コミュニケーション能力やプロジェクトマネジメント能力を持ち、柔軟性がある人材のことです。

<>企業は、DX化を実現するために、従業員のスキルアップや能力の育成に注力することが重要です。また、従業員に対して、DX化の意義やビジョンを共有し、意欲やモチベーションを高めることも重要です。

以上のような特徴をもつ人材も、OJT(On the Job Training)による人材育成は必要不可欠です。能力を活かして初めてDX人材となるのです。

 

>第1回『DX(デジタルトランスフォーメーション)とは』の記事を読む

第3回『DX化するとは』の記事を読む

>第4回『デジタル人材とは』の記事を読む

>第5回『医療DXとは』の記事を読む